うつ病予防・改善に関わる「BDNF」とは

学び

みなさん、こんにちは!今日も一緒にメンタルヘルスリテラシー向上のために学びましょう!

今回、学ぶ内容は「BDNF」についてです!

BDNF?なにそれ??

これから一緒に学んでいきましょう!

BDNFとは?

BDNFとはBrain-Derived Neurotrophic Factorの略で、日本語に翻訳すると脳由来神経栄養因子といいます。

簡単に説明すると脳の神経を成長させるのに必要な栄養素にBDNFって名前をつけたよ!というもの。

では、このBDNFという栄養素が脳にどのような効果をもたらすのか説明していきます。

BDNFの主な役割

  • 脳内の神経細胞の成長促進
  • 脳内の神経細胞の生存促進
  • 脳内神経細胞の分化促進

BDNFは、神経成長因子の一種で、脳や神経系の発達と修復に重要な役割を果たします。BDNFは、神経細胞の成長、生存、分化を促進し、神経可塑性を高めることで学習や記憶の形成に寄与します。

神経可塑性ってなに?

可塑性を類語辞書で調べると「柔軟な」と出ます

神経可塑性を高めるという言葉は神経の柔軟性を高めると同じ。要は脳は日々成長して柔軟に対応できるようになる。柔軟に対応できるために必要な栄養素が「BDNF」だよ。ということ!

BDNFについて理解したけど、それがうつとどう関係するの?

これから説明します!

うつ病の方はBDNFの発現量が低下している

最近の研究で脳脊髄液中,血中(血清・血漿)ともにうつ病の方は健常者と比較して低下していたことが判明しています。さらにうつ病だけでなく、心不全やパーキンソン病といった様々な病気でもBDNFの発現量が低下していることが報告されており、BDNFは注目されています。

どうしてうつ病の方はBDNFの発現量が少ないんだろう?

それに関してはまだ明確にされてないんです。

ただ、BDNFが少ないのは事実。そのため、増やす方法がいま注目されています

まだわからないのか。ちなみに増やす方法ってどんなのがあるの?

様々な方法があるけど、今回は2つ紹介するよ

BDNFを増やす方

  • 運動 (まだ確立されていない)
  • カマンベールチーズの白カビ部分

運動 (まだ確立されていない)

運動に関しては様々な論文発表がありますが、強度の高い運動で効果があったという論文もあれば、負荷の低い運動でしか効果が得られなかったという論文があり、一人ひとり効果的な運動負荷、量が違うのかもしれません。

しかし、論文で分かっていることがあります。

それは高脂肪食摂取による肥満の方はBDNFが少ないというもの!

運動でBDNFの増加はまだ論文で曖昧ですが、うつ病に運動が効果的であることは変わりないので、

適度な運動をして健康的な体を手に入れるのは大切なことだと私は考えています。

カマンベールチーズの白カビ部分

よくカマンベールチーズはBDNFを増やしてくれると書いてありますが、

正しくはカマンベールチーズの白カビ部分がBDNFを増やしてくれる

論文ではカマンベールチーズを1日2ピース(30g)を3か月食べた結果、増加したというものでした。

ちなみに、最近では明治株式会社やキリンホールディングスが大学や研究機関と共同研究しており、論文を掲載しています。また、サプリメントなども販売していて手軽に摂取できるようになっているみたいです!

まとめ

今回はBDNFについて一緒に学びました。

BDNFは脳細胞に欠かせない栄養物質

主な役割として「成長」「生存」「分化」

うつ病の方はBDNFが少ない

増やすには適度な運動と食事が大切でカマンベールチーズの白カビを食べると増える

BDNFを増やす方法は本当にたくさんあり、今回は全体的に知られている運動についてと個人的にびっくりしたカマンベールの白カビの二つを紹介しました。

余談ですがBDNFの過剰増加についても調べたところ、記憶力低下とけいれん発作が出るという論文を見つけました。しかし、これは人工的に増加された場合のみであり、神経毒作用とされています。

薬やサプリメントなどでBDNFを増やそうと考えている方は用量を守ってください!

BDNFを増やすことを意識しながら生活してみましょう!!

以上、メンタルおばけでした!

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